競プロ世界ランカー×AI
動画を見た感想
あまりはてなブログ書けていなかったのでフリーフォーマット気味に書く。
ChatGPTの流行はさるもので、競プロ界隈にもその余波が来ていた。 (私自身はアルゴ式を最近触り始めたレベルなので、おっ?くらいの感覚で見ていた) 前後してしまうかもしれないが、「AIを使ってAtCoderを取り組むのってどうなんでしょうか?」といったことが代表の耳に入ったため、こういった声明が出された。
この後、chokudaiさん×ChatGPTでAIが書いたコードのみをコピって回答できるのかという試み(本人ノリノリ)が行われた。
この放送日の前日に行われたため、学習が行われていないであろうAtCoder Beginner ContestのA〜F問題に取り組み、Dまで解けて4完という結果だった。 点数というよりはここに至るまでの過程が面白く、いろんな事が起こっていた。
このくらいならまだいい方だが、
- 後半はChatGPTが画面に出力しきるまでの時間がボトルネックになった。
- 最終的には赤文字のエラー文言を出力して何も出せなくなった(吐血エンド)。
また、最終的には4問解けたが、かなり序盤からChatGPTの回答そのままでは正解ではなく、人間が誤っている箇所を指摘修正してもらう必要があった。 更に途中からはほぼ人間が実装方針を与えて、それに沿ってAIに解かせるという英才OJTのような事が行われていた。 なので例えば私レベルの初級者がChatGPTを使用して、AtCoderに取り組んでもほとんど点は取れないかなという印象だった。
ある程度競プロに親しんだ人が使えば満点では無いにしろそれっぽい回答がもらえるので補助としてなら使える、という立ち位置もあるだろう。(今回は自分で書いた方が早いということはしない縛りだった)
対話、コミュニケーション
ただ個人的には、より対話で正解に近づくためのアプローチも楽しそうだなと感じた。 動画の中でも上司と部下のアナロジーがあったように、ほとんど全部上司の言う通りに書いたというよりは、然るべきコミュニケーション・対話を取ることでアウトプットが出るのが理想的なんだろうなと思う。 とはいえ、この辺りはchokudaiさん的には「AIはどのあたりがわからないかを教えてくれない」と言っており、それもそれでなるほどなと思った。 そして上司は成果物をちゃんとレビューをできたり、真偽がわからないといけないのだ、、、
この辺りの対話が上手い人のイメージとして、数学ガールの結城浩先生が思い浮かぶ。 自身もChatGPTやAIの画像生成ソフトで遊んでおり、まるで人間と対話するかのように創造的なことをしているという印象を受けた。
競プロ的な使い方でなくても、対話でWebアプリを作ることも行われており、退屈なことはPythonにやらせようライクな世界になるのかなと考えを巡らせる。
そう考えるとAIや自動化の果てで人間しかできないコアコンピタンスってなんなんだろうなと真面目に考える時代が来たのかもしれない。
追記: あんまりchokudaiさんのブログの方を読まずに感想書いたらブログでちゃんと語っていたので後で読む。