吉田の雑記

エンジニアとしてのアウトプット中心でその他のことも書きます

「先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち」読了

初めに

それなりにゆとり世代の自分がもう一回りくらい下の人の内面を知りたく、書店で見かけたり話題になっていたので以下の本を読んでみた。
先生、どうか皆の前でほめないで下さい―いい子症候群の若者たち

簡単に感想

正直なところ、本書を読んでの感想を述べたり、受け止め方が難しいなと感じた。
8割くらいは若者(高校生〜大学生くらいが焦点)ってこんな感じなんですよ、という現象の説明が書かれており、いわゆるこうすれば良いよという共有するハウツー本ではなかった。
あとは「誘われたら職場の飲み会に参加する(断る方が面倒だから)」といった何となくの想像・直感と反することが多く書かれていたのが印象的であった。

本を読んで自分の行動をどう変えるか

アラサー・ミレニアル世代の自分としては半分くらい本に書かれている"若者"と同じような気持ちがあったり、一方で「こんなポーズを取ってうまくやっているんだな」と感心するような部分も多々あった。
例えば前者は「社会貢献がしたい」にしても「(誰かが調整してくれて、意思決定してくれて、動くためのマニュアルもあってお膳立てされた状態であれば)社会貢献がしたい(してもいい)」という思いがなかったかは考えさせられた。
なので自分に落とし込むなら本書で突っ込まれているような事については自身の認知が歪んでないかは見直したい。

あとはこういった考え方を持つ人を部下に持ったときにどう動かすかというのは正直なところ難しそうだなと感じている。
「究極のしてもらい上手」の項にあったように、自分でやった方が早いと考えてしまって逆に自分がやらされてしまう、という状況はすごく滑稽だなと。
自分でも転職を機に教えてもらう立場になることもあるので、タスクを任せる/任される、権限を委譲するといった手法や状況にはアンテナを張るようにしたい。

最後に

また読み返してみて考え方が変わったり、似たようなシチュエーションに遭遇したら記事を書くかも。
全体としては単純な事象としてというよりは、今までの世代の経緯であったり集団としての事象が書かれており、暖簾に腕押しっぽい印象を持ってしまったので、まずは自分の考え方とかに穿ったところがなかったかといったことから見直してみる。